エンプラニュース2019年1月号

2019年1月末日発行

主な見出し

<1面>

迎春写真(寒桜2019年1月、新宿御苑にて撮影)

<2面>

睦月電機 昨年12月5~7日の3日間、幕張メッセにて開催された第2回接着接合EXPOに出展、接合インサート成形技術の紹介をはじめ、耐熱性、耐久性に優れたフッ素樹脂の中でも、射出成形が困難なPFAの射出成形品等を展示した。また今回は同社技術のPRに加えて、お客の新たなニーズを聞く場として出展した。

三菱ガス化学 1月16~18日、東京ビッグサイトで行われたクルマの軽量化技術展に出展、バイオマスプラスチックである高機能ポリアミド(PA-XD10)「LEXTER」および高剛性、低吸水を特長とするPA-XD6(MXナイロン)をCFRTP、およびGFRTP用ベースレジンとして提案した。また高耐熱性と成形加工性を兼ね備える熱可塑性ポリイミド樹脂「サープリム」の微粉末やCFRP用エポキシ樹脂硬化剤1,3ーBACを紹介した。

<3面>

アールエフ これまで販売してきたX線CT装置「NAOMi-CT」(商品名)に比べ、撮影エリアが5倍(体積比)の大物撮影X線CT装置を開発、今春から販売開始する。現在、先行予約を受け付けている。なお、同社では大型装置の開発に伴い、従来装置を型番001C、今回の装置を型番002Lとした。

山下電気 1月16~18日、東京ビッグサイトで開催されたクルマの軽量化技術展に次世代金型温調技術‶Y-HeaT〟による更なる高みとともに、二色成形も紹介し、注目を集めた。

<4面>

スーパーモルダー会1月例会

~山形大学グリーンマテリアル成形加工研究センター黒瀬隆准教授による「グラスウール(GW)強化プラスチック」

まずグリーンマテリアル成形加工研究センターについて、「センター長の伊藤浩志教授のもと、高分子材料・加工プロセスの研究を行っている。ものづくりセンターD棟に射出成形機4台、押出成形機7台、フィルム成形機1台、溶融紡糸装置1台、ブロー成形機1台を設備したプラスチック加工実験室がある。またナノ・マイクロストラクチャー形成設備、UV照射式微細転写装置、熱式微細転写装置を備え、超精密成形などの実験を行っている」と説明。続いて「グラスウール(GW)強化プラスチック」と題し、1⃣PP/GW射出材料の高次構造と工業物性評価2⃣PP/GWフィラメント3Dプリント造形物の内部構造と力学物性―について説明した。

<5面>

~ナノダックス(株)佐藤勲昌営業部長による「グラスウール入りプラスチック成形機洗浄剤eco maru」について

プラスチック成形機用洗浄剤「eco mru」はアップサイクルしたグラスウール(GW)を使用しており、エコなうえ洗浄力が高く、臭いが非常に少なく、コスト削減も実現することを強調した。適用樹脂はPP・PE・ABS・AS・POM・PA・PETだが、近々ポリカーボネート(PC)専用洗浄剤を発表予定であることを明らかにした。

~帝人(株)青木育朗室長による新年の挨拶

<6面>

~(株)ベテル ハドソン研究所 羽鳥仁人課長による「赤外線による繊維の配向検査」

炭素繊維複合材料は繊維長、樹脂流動スピード、温度分布の影響で異方性、不均質性を有し、製品の繊維配向の偏りやボイド発生が問題になっている。しかし、現在の繊維配向性評価方法は強度試験、光学顕微鏡、X線CT、電磁誘導加熱を利用した検査法等が用いられているが、試料を切り出す必要性や測定に長時間を要するなど、簡便で実用的な方法がない。

レーザスポット周期加熱法は、強度変調されたレーザビームをスポット状に集光して試料を加熱し、その周期的温度変化を試料の裏面より測定することにより、試料の熱拡散率を測定する方法である。本手法でCFRPを計測することで、面内の熱拡散率角度分布と繊維配向の変化の傾向が短時間で簡単に計測できる。㈱ベテルはこの原理を用い、非接触かつ迅速に評価できる計測装置「TEFOD」を開発した。繊維配向同定システム「TEFOD」は不連続繊維CFRP各種の繊維配向を可視化することができる。良否判定や異常個所の特定を1点1分程度のごく短時間で行う装置として有効である。また、炭素系複合材料だけに限らず、ガラス繊維やセルロースナノファイバー及びCNTを用いた複合材料の品質評価にも応用できることから、樹脂と繊維の複合材料各種に適応できる。

10月のプラスチック加工機械生産実績

10月のプラスチック、ゴム加工機械輸出入実績

<7面>

弘英産業(株) 台湾フォルモサケミカルズ社のPP(ポリプロピレン)「TAIRIPRO」の超高透明グレード「K4750」の輸入販売を開始した。同社では小口販売はもとより、コンテナ単位での販売による数量に応じての低価格を提案、顧客のコストダウン要望に応えていく。なお、超高透明グレードの試作を検討希望の顧客に対してサンプル提供も考えている。

<8面>

DMP2018レポート(上)

~DMP2018が、2018年11月27日から30日の4日間、もう1つの大テーマ第4回GIRIE EXPOと並行して東莞市・厚街の廣東現代国際展覧センターで開催された。DMPは今回で20回目とすっかり定着し、盛大な勢いをつけて産業界を引っ張っており、GIRIEは〝Made in China2025〟をスローガンとして、ロボティクス・インテリジェント機器を中心に、世界中で注目のIoT、Industry 4・0、を中核にした展示会となった。今回DMP、GIRIEの規模は史上最大となり、来場者の熱気が溢れた。

<9面>

~DMPを主催するオルガナイザー・PCESは、会場でDMP2019の開催要領を発表した。その内容はニュービジョンで革新的であり、しかも今年は5月と11月、つまり2019年の1年間に21回目と22回目のDMPを開催するというもの。5月は「2019広東国際ロボティックス・インテリジェント機器博覧会」として、第21回DMP並びに広東国際総合ロボットソリューション博覧会が併催される。11月は「大湾区工業博覧会」として、第22回DMPが新たな展示場の深圳国際展中心で開催される。

<10面>

平成30年10月のプラ原材料生産実績

平成30年10月のプラ製品生産実績

平成30年11月のプラ原材料統計速報

平成30年11月のプラ製品統計速報

PSの平成30年11月度の実績

住友化学、三井化学 このほど環境中の特に海洋における廃プラスチック問題を解決するための新たな国際的アライアンス「AEPW(Alliance to End Plastic Waste)」に、設立メンバーとして参加した。AEPWは、プラスチックの製造から廃棄物処理に至るまでの製品ライフサイクルに携わるグローバルな企業からなるNPOで、1月16日に発足した。両社はAEPWに参画することで参加企業と協力し、廃プラスチック問題への対応を一層加速させていく考え。

プラスチック・ニュース社

「エンプラニュース」「プラスチック成形材料データBOOK」を発行している会社です。