エンプラニュース2018年12月号
2018年12月末日発行
主な見出し
<1面>
八十島プロシード (株)アスペクトが開発した粉末床溶融結合装置「RaFaEl(ラファエロ)Ⅱ300C-HT」を導入し、東レ(株)のPPS樹脂微粒子「トレミルPPS」の3Dプリント造形受託サービスを12月より開始した。自社で保有する装置によってPPS樹脂の造形受託サービスを行うのは国内初。同社では初年度の生産量3㌧を目標としている。
<2面>
スーパーモルダー会 11月例会として11月16日、(株)キムラプラスチックスの工場見学を開催した。同社は来年5月に創立50周年を迎える精密小物部品の成形加工メーカーで、精密小型射出成形機42台を整然と配置し、24時間稼働・夜間完全無人運転を行っている。顧客への出荷業務に関しては、完全なアウトソーシング体制を構築しているが、この体制は不良率が極端に低いことで可能となっている。同社で例会を行ったのは2回目だが、前回は2008年11月で、今回はちょうど10年目となる。当時と大きく変わったのは工場2階に(株)アクティブの大東工場を併設、misumi向けのハーネスの組み立てを行っていることで、成形加工だけでなく新しい事業に向けた取り組みが注目される。
<3面>
PLAMO 射出成形加工及び切削加工用素材「IMPブロック」の販売が好調なことから、このほどホームページを刷新し、同社独自開発のボイドレス成形技術のIMP工法、ウェルドライン強度改善成形技術のIMM工法などの技術、また切削加工用素材「IMPブロック」は㈱アールエフのX線CT装置(商品名・NAOMi-CT)により、非破壊による品質検査を行っていることなどを紹介している。
<4面>
ナノダックス 11月14~16日の3日間、東京ビッグサイトで開催された新価値創造展2018に出展、3Dプリンター用グラスウール(GW)強化PPフィラメント「3D magic」で制作した製品を展示するとともに、ニッポー㈱と共同開発したPPフィラメント対応の大型造形プリンターで「ギブス」を造形実演、またAS樹脂にGWを配合したプラスチック成形機用洗浄剤「eco maru」や、熱可塑性樹脂にGWを配合した高機能成形材料「G-MAG」製品などを展示し、多大な注目を集めた。
<5面>
天昇電気工業 平成31年3月期第2四半期(平成31年4月1日~同年9月30日)連結決算をまとめた。それによると売上高は前年同期比8.1%増の81億400万円となった。営業利益は前年同期比46.0%減、経常利益は同36.7%減。
<6面>
山下電気 2019年1月16~18日の3日間、東京ビッグサイトで開催される「第9回 クルマの軽量化技術展」に出展、次世代金型温調技術‶Y-HeaT〟による、更なる高みを紹介する。今回は、「ピアノブラック無塗装ウェルドレスによるコストパフォーマンス向上」「金属・樹脂接合成形に於ける接合強度向上」「超臨界発泡成形に於ける外観品質向上」「ガラス繊維入り透明樹脂における透明度向上」をコンセプトに、新たな自動車内装ピアノブラック成形品、金属と樹脂の接合成形品情報、また、超臨界発泡成形品の表面品質を二次工程無しにこれまででは考えられない程向上させたサンプル、高い透明度を実現させたガラス繊維入り成形品などを展示する。小間番号:E70ー66
積水化学 記者懇談会を11月9日開催。同社高下貞二社長が「環境・ライフライン、住宅、高機能プラスチックスの3カンパニーとも収益は過去最高を更新した。戦略投資をこの1年半やってきたが、その効果が下期、次期に繋がっていく。環境を経営のど真ん中においており、ゴミからエタノールを造る世界初の革新的生産技術を確立した」など挨拶した。
住友化学 2021年後半を目途に東京本社を移転する。移転先は地下鉄3線の「日本橋駅」に直結したオフィスビル。より機能的なオフィス環境の整備、イノベーションを加速させるオフィス空間の確保、ワークライフバランスの向上などを通じ、生産性の一層の向上に努めていく。
<7面>
クラレ 従来品より耐熱性を約15℃向上させた高耐熱性メタクリル樹脂「パラペットSP」を開発、本格的にサンプルワークを開始した。従来、PMMAの耐熱性を高める手法として、耐熱性の高いモノマーの共重合やポリマー鎖に環状構造を導入することが一般的に行われているが、この様な手法で得られる耐熱性PMMAは、剛直性が高くなり、脆く割れやすいという課題がある。クラレではこの課題を解決するため、PMMAの高次構造に着目し、これを制御する重合技術を開発し、工業化することに成功した。
9月のプラスチック加工機械生産実績
9月のプラスチック、ゴム加工機械輸出入実績
<8面>
GSアライアンス 次世代の天然素材として期待されるセルロースナノファイバー(CNF)と廃プラスチックの再生プラスチックペレットを複合化して機械的強度などの特性を向上させることにこのほど成功した。今回CNFと複合化した廃プラスチックは使用済みパレットから作られたポリプロピレン(PP)と、工場から製造時に排出されたおむつから作られたポリエチレン(PE)。
ランクセス ドローン向けの軽量化素材として高性能プラスチックを提供。ポリアミド6「デュレタン」のガラス短繊維強化材料によるプロペラや本体、着陸装置などの軽量化ソリューションを提供している。同材料は優れた強度と剛性を備え、紫外線による耐老朽化性も備えるため屋外での用途にも適している。
プラスチック・エージ 「新・一歩進んだ射出成形技術」を上梓。
<9面>
アールエフ 「NAOMi-CT」(商品名)はシェアNo.1を獲得している医療用X線CT技術を基に、産業用断層撮影装置として開発した、非破壊かつ自在に、あらゆる角度・寸法・素材に対し、3Dで観察できる産業用CT。高性能でありながら、280万円と驚異の低価格であり、操作に資格は不要なため、自動車などの工業部品から食品容器等まで幅広い用途分野で急速に採用が拡大している。同社は11月から全国28事業所に、X線産業CT(コンピュータ断層撮影装置)「NAOMi-CT」(商品名)を設置した「さんぎょうCT診断センター」を順次開設、成形品などを持ち込んで誰でも無料で使えるサービスを開始した。
<10面>
平成30年9月のプラ原材料生産実績
平成30年9月のプラ製品生産実績
平成30年10月のプラ原材料統計速報
平成30年10月のプラ製品統計速報
PSの平成30年10月度の実績
日精樹脂工業 欧州市場における販路の拡大ならびにサービス体制の拡充を目的に、スロバキアに販売現地法人「NISSEI EUROPE,s.r.o」を設立、来年1月より営業を開始する。
ソルベイ 今後さらに拡大するリング、シール、ガスケットなどの高機能シーリング用途の需要に対応するために、中国の常熟市およびイタリアのスピネッタ・マレンゴにある同社の拠点において、FKMパーオキサイド加硫およびFKMビスフェノール加硫3元系グレードの生産を増強する。これによりFKM「テクノフロン®」の生産能力は2019年第4四半期までに約30%増強される見込み。
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