エンプラニュース2018年10月号

2018年10月末日発行

主な見出し

<1面>

ナノダックス 山形大学とナノダックス㈱など民間企業8社が参加する「やわらかものづくり革命共創コンソーシアム」が、このほど文部科学省公募の平成30年度の研究委託事業に採択された。これにより研究開発費1億円、5年間で5億円の委託費用を獲得した。同研究委託事業は、産学共創プラットフォーム共同研究推進プログラム(OPERA)のオープンイノベーション機構連携型平成30年度新規研究領域・共創コンソーシアム。OPERAは、大学等と民間企業によるコンソーシアム型の連携により、非競争領域の産学共同研究、博士課程学生等の人材育成および産学連携システム改革を一体的に推進することで、「組織」対「組織」による本格的な産学連携を実現し、日本のオープンイノベーションの本格的駆動を図るもの。

<2面>

スーパーモルダー会10月例会

~ユシロ化学工業 「切れてもつながる自己修復材料―自己修復性ポリマーゲル『ウィザードゲル』について」と題し、ウィザードゲルは切断傷の修復に、特殊な条件不要・どの場所で切断も対応・新品表面どうしも接合する材料で、自己修復性に加え、タフな材料で高靭性(亀裂が入りにくい)、高伸縮(形状記憶)、耐乾燥(23℃×180日以上乾燥しない)など物性などについて説明した。

<3面>

ダイセル 台湾において自社開発ウエハーレベルレンズを活用した光学製品の設計開発・販売を行う拠点として、Daicel Micro Optics Co.Ltd.(DMO)を9月13日に設立した。

<4面>

天昇電気工業 9月に開催されたエヌプラス2018に出展。特に力を入れている自社ブランドの雨水貯留浸透施設の新製品である「テンレイン・スクラム」をメインに紹介したほか、3次元表面加飾技術(TOM工法)や水圧転写(リアルプリント)といった華飾技術、PEEK材やソフトアクリルなど機能性に注目したフィルム華飾の提案など、多くの来場者の注目を集めた。

積水化成品工業 「CSRレポート2018」について、「CSR活動の基盤」と「事業を通じた社会貢献」を特集している。

ダイセル インドにおける自動車エアバッグ用インフレータ等の販売拠点として、Daicel Safety Systems India Pvt.Ltd. (DSSI)を10月に設立。

カネカ 変成シリコーンポリマー(商品名「カネカMSポリマー®」、「サイリル®」)の価格を11月1日納入分よ20円/kg以上値上げする。

<5面>

東京商会 ポリカーボネート(PC)樹脂をベースとし優れた洗浄力を有する押出成形機、射出成形機用樹脂洗浄剤(パージ剤)「マハクリーンP-500・P-100」に加え、汎用・光学系樹脂の洗浄に使用できる汎用ノンフィラー用の洗浄剤「P-36」及び「P-33」の2グレードをこのほど新たに開発した。P-36・P-33は、PC樹脂をベースとし、一般汎用ノンフィラー樹脂製造後の押出成形機・射出成形機内(バレル・スクリュ-・ダイ等)のパージ(置換)実施、特に透明性樹脂の透明性保持を発揮するように改良した洗浄剤。

積水化成品工業 FRP成形品が、㈱ホンダアクセスが開発し、9月に発売開始した「S660 Neo Classic KIT」の外装部品(14部品)に採用。S660Neo Classic KITは、外装部品や灯体などで構成されており、2シーター・オープンスポーツモデルの「S660」をベースに、このキットを用いて外装部品や灯体などを組み替え架装するとで、クラシカルなスタイリングにカスタマイズできる。

ソルベイ 整形外科脊椎システムのメーカーであるInnovative Surgical Designs社(ISD)が低侵襲脊椎固定術用の新しい単回使用手術器具キット「Redi-Spine」の器具にポリアリールアミド樹脂(PARA)「Ixef®」を採用したと発表した。新しいキットの器具はIxefの機械的強度、成形性、ガンマ線滅菌という特長から採用されたもの。繰り返し使用可能なステンレス製器具に対し、単回使用の低価格な代替品となる。 

<6面>

東レ PPS樹脂「トレリナ」の耐トラッキング性と強度を向上させた新グレード「A660HV」が、UL企画のランク0及びIEC規格における耐トラッキング性最高ランク「材料グループⅠ」を取得したことを発表。600ボルト以上の耐電圧特性を持つA660HVを、高耐圧化・小型化が進む新エネルギー車の電装部品など、高い耐トラッキング性が求められる用途へ展開してく。

BASF 耐加水分解性の熱可塑性ポリエステル製品群の拡大を進めてきたが、このほどPBT樹脂「ウルトラデュアー」HRグレードでの品揃えを拡充した。

<7面>

弘英産業 第34期(2017年8月1日〜2018年7月31日)の決算をまとめた。それによると、売上高は前期比15%増の29億8、000万円、営業利益は同2%増の2、030万円、経常利益も同2%増の1、076万円と増収、増益となったが、当期純利益(税引前)は同28%減の956万円となった。

<8面>

ソディック リニアモータ駆動形彫り放電加工機のフラグシップ「APシリーズ」の新製品として、超精密加工領域における性能に磨きをかけ、高速・高効率加工を実現する「AP30L」を11月より発売開始する。AP30Lは、形彫り放電加工機の最上位機種と位置づけ、新型へフルモデルチェンジ(本機/タンク/放電電源/NC装置を新規設計)を果たした。この新設計は、総合温度管理の思想を組み込んでおり、超精密加工における課題であった設置環境の温度変化や高速駆動時の発熱を、最小限に抑制する。

ソディック ナノ領域での高品位加工をさらに向上する最上位機種「ナノマシニングセンタ」の新製品「AZ275nano」を開発し、2019年より発売を開始する。AZ275nanoは、ナノ加工13年の実績とノウハウを培った独自のアクティブ除振システムのカウンタテーブル機構を踏襲しつつ、それがもたらす高加速度特性を最大限に活かす新型NC装置「LN4AZ」及び、自社開発・製造の高周波アンプ「SAシリーズ」を新たに開発することにより、超微細・超精密領域における無振動での高速加工を可能にした。

三井化学 機能性コンパウンド製品(アドマー®、ミラストマー®)及びエラストマー製品(タフマー®、三井EPT®、ビューロン®)を11月1日納入分からいずれも10円/kg以上値上げした。

平成30年7月のプラスチック加工機械生産実績

平成30年7月のプラスチック、ゴム加工機械輸出及び輸入実績

<9面>

宇部マクセル 宇部興産㈱とマクセルホールディングス㈱の合弁会社である宇部マクセル㈱は、車載用リチウムイオン電池の需要増大に対応するため、セパレータ原膜製造設備を増強する。今回の増強計画は2018年4月に宇部興産の堺工場に完工した新規設備に続くもので、2020年8月に完工予定。これにより宇部興産及び宇部マクセルのセパレータ腹膜製造能力は、合計3・2億㎡となる。

積水化成品工業 連結子会社であるSekisui Plastics(Thailand) Co., Ltdは、タイのラヨーン県に工場を新設し、「ピオセラン」を始めとする高機能及び汎用発泡プラスチックス成形品の生産を開始した。同社は2012年に設立され、タイにおける事業拡大を目的としてサラブリ県に成形拠点を設置し、主に梱包資材や部材を自動車部品メーカーに供給している。

ユニチカ “素材の力”をムービーで紹介するWeb サイト「The Power of Materials」の第6 弾として、『直線カット性包装用フィルム (必ず、まっすぐ編)』を公開した。

直線カット性包装用フィルムは、独自のポリマー分散&フィルム延伸技術により、一方向への直線カット性能を持つフィルム。

東レ ABS樹脂「トヨラック®」の価格を10月22日出荷分から、1kg当たり40円以上値上げした。また、ナイロン樹脂「アミラン®」及びPBT樹脂「トレコン®」の価格を11月1日出荷分から、ナイロン66樹脂+80円/㎏、ナイロン610樹脂+80円/㎏、PBT樹脂全グレード+25円/㎏値上げした。

<10面>

平成30年7月のプラ原材料生産実績

平成30年7月のプラ製品生産実績

平成30年8月のプラ原材料統計速報

平成30年8月のプラ製品統計速報

PSの平成30年8月度の実績

三菱ケミカル 欧州におけるアクリル樹脂シート(PMMAシート)事業をスイスのSchweiter Technologies AGグループ(STAG)へ譲渡する。英国所在グループ会社であるLucite International UK Ltd.のPMMAシート事業を分離した上で、同社が製造するPMMAシートの英国内販売会社であるPerspex Distribution Ltd.の株式とともに、9、200万英ポンド(約135億円)で譲渡する。

プラスチック・ニュース社

「エンプラニュース」「プラスチック成形材料データBOOK」を発行している会社です。