エンプラニュース2018年3月号
2018年3月末日発行
主な見出し
<1面>
ユニチカ 高い耐熱性と寸法精度を有する車載センシングカメラ筐体・鏡筒用樹脂材料(車載カメラ用樹脂材料)を新たに開発した。今回開発した車載カメラ用樹脂は、ポリアリレート樹脂「Uポリマー」をベースとした室内カメラ向けのPS-7020と、高耐熱ポリアミド樹脂「XecoT」をベースとした室外カメラ向けのXD367A40の2グレード。同社では今回の2グレードに、従来品のポリアミド樹脂の寸法安定グレード「A9030GD55S」を合わせた3素材で2022年に5億円の販売を目指している。
<2面>
ポリプラスチックス 耐ヒートショック性に優れながら2mm厚でもレーザー溶着可能なPBT樹脂「ジュラネックス」730LWグレード及び、淡色から暗色まで色調ができてレーザー溶着可能なPOM「ジュラコン」M90LPグレードを開発し市場展開を行っているが、730LWは電気・電子用途を主体に、またM90LPは摺動性を加味した用途に採用が進んでいる。
三菱ガス化学 炭素繊維と熱可塑性樹脂との複合材「炭素繊維強化熱可塑性樹脂(CFRTP)部品の効率的な生産技術」を岐阜大学他5者と共同開発した。多品種少量生産に向く製法であり、自動車部品、航空・宇宙部品、スポーツ用品などの分野での実用化を目指す。同技術は昨年12月に米国で開催された複合材料の学会・展示会CAMXで優れた複合材料技術などに贈られるACE賞を受賞した。
東レ 環動ポリマー構造を導入し、衝撃吸収性を有する新たな繊維強化プラスチックを開発したと発表。詳細は次号。
三菱エンジニアリングプラスチックス 4月1日出荷分よりPBT樹脂「ノバデュラン」およびPOM「ユピタール」の価格を30円/㎏値上げする。
<3面>
東京商会 ポリカーボネートをベースとした押出機、射出成形機用樹脂洗浄剤(パージ剤)「マハクリーン」の本格販売を西邦産業と開始した。同洗浄剤は高耐熱性のため、エンプラ、スーパーエンプラ等での使用が可能で、優れた洗浄力を有し、臭気も少なく、洗浄後の作業性も良好。
住友化学 世界で初めてとなる同一面で多色表現が可能なアクリル樹脂製シースルー導光板を開発した。同導光板は、通常は透明に見えるが、端面(エッジ)から光を照射すると、多色の模様が浮かび上がる特殊な導光板で、現在4色(白、赤、青、黄)の表現に対応している。シルクスクリーン印刷で加工でき、低コストで少量多品種少量生産が可能なことが特長。
ソンウォン エポキシ樹脂やポリカーボネート樹脂に使用できる機能性モノマーの量産を開始。同モノマーは物理的および科学的特性の向上をはじめとした様々な機能を樹脂およびポリマーに付与する。
<4面>
スーパーモルダー会3月例会
~山根健オフィス、山根健所長による「次世代自動車と材料転換~電気自動車へのCFRP採用例~」
今日の自動車を取り巻く環境、BMWのCO2削減の取り組み、BMWの電気自動車研究開発、BMWの量産電気自動車のコンセプト、炭素繊維強化樹脂量産技術の開発、自動車用「新」材料への期待―について説明した。
~東レ・デュポン、平井陽ケブラー事業部門長による「Dupont Kevlar新規用途への取り組みについて」
ケブラーはデュポンが1965年に開発したパラ系アラミド繊維で、東レ・デュポンは日本での製造と販売権を持ち、デュポンからポリマーを輸入し、デュポンからのライセンスで東レの敷地内でフィラメントを生産している。
<5面>
クオドラント 三菱ケミカルの子会社であるクオドラントAG(本社・スイス)はこのほど、日本国内にて日本法人であるクオドラントポリペンコジャパンを通じてライフサイエンス事業の本格展開を開始。人工関節用の緩衝材として使用される超高分子量ポリエチレン「チルレン」や、医療器具・手術器具に用いられる生体適合性エンプラなど、これまで欧州、米国を中心に展開してきたライフサイエンス分野向け高機能プラスチック素材について、日本国内において販売を開始した。
SABIC ポリエーテルイミド「ウルテム」とポリフェニレンエーテル「ノリル」を増強する。ウルテムについては生産能力を拡大するため、シンガポールにある既存のコンパウンド工場の拡張を含めた新たな工場の建設を計画。2021年上期までの稼働を目標に政府との最終調整を進めている。ノリルと同オリゴマーの生産拡大を図るため、2019年末までにオランダに保有する既存工場での生産を再開する。
ソルベイ 実験、医療、工業用途の電気化学センサーを設計するASTi社が、2種類の工業用センサーにおける保護ハウジングにPPS樹脂「ライトン」を採用したと発表。また、SMACO社が手の疲労を軽減する革新的な歯科用スケーラー向けに人間工学的に優れたハンドピース成形材料として、高機能のポリフェニルサルホン「レーデル」を採用したと発表。
<7面>
アールエフ X線CT(コンピュータ断層撮影装置)「NAOMiーCT」が射出成形化工メーカーのPLAMOに導入されたことを明らかにした。PLAMOは製造販売している各種エンプラなどの樹脂ブロック「IMPブロック」の品質管理の一環として「NAOMiーCT」を導入したもの。
<8面>
ソディック 海外の優れた工作機械を日本に輸入販売する輸入工作機械商社、ソディックジャパントレーディングを設立、1月22日から「新横浜ショールーム」を開設・オープンし、中国のマシニングセンタの輸入販売を開始した。
日本ゼオン 耐熱性が要求される車載センシングカメラのレンズ用に高耐熱性シクロオレフィンポリマー「ZEONEX T62R」を開発上市した。現在はガラスが使用されている同用途での今後の広がりが期待されている。
<9面>
日精ASB機械 4月24~27日まで上海で開催されるChinaplas2018に、新開発の3列仕様金型の小型容器大量生産機「ASB-150DPX型」ワンステップ延伸ブロー成形機を出展、アジア地域で初披露し、成形実演を連日行う。
平成29年12月のプラスチック加工機械生産実績
平成29年12月のプラスチック、ゴム加工機械輸出及び輸入実績
<10面>
平成29年12月のプラ原材料生産実績
平成29年12月のプラ製品生産実績
平成30年1月のプラ原材料統計速報
平成30年1月のプラ製品統計速報
PSの平成30年1月度の実績
NTTコムウェア 日本ヒューレットパッカードとのソリューション提携により、「Deepptector」(産業用エッジAIパッケージ)をこのほど販売開始した。同パッケージは、日本HPが産業用に提供しているハードウェアに、NTTコムウェアの画像認識AI「Deepptector」をプリインストールして最適化したもの。
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