エンプラニュース2019年8月号

2019年8月末日発刊

主な見出し

<1面>

ユニチカ 金属(銅など)及びPETなどの樹脂フィルムに良好な接着性を有し、かつ金属の腐食による接着性の低下を防ぐことができるポリエステル樹脂接着剤を開発した。同接着材は接着性と耐腐食性を兼備する製品で、同社の飽和共重合ポリエステル樹脂「エリーテル」の耐腐食性グレードとして新たにラインアップ、2021年度に売上高1億円目指す。

<2面>

東レ 車載用ディスプレイに求められる高視認性をさらに向上させ、かつ、画面の大型化や曲面化が可能な進化した感光性導電材料「RAYBRID®」を実用化し、本格的な量産と販売を開始した。

帝人 今年2月に発表した米国Renegade Materials Corporation(レネゲード社)の買収について、株式譲渡に関する諸手続きを完了し、8月1日(米国時間)に完全子会社とした。

住友化学 ポリプロピレン(PP)コンパウンド事業のグローバル展開をさらに推進するため、子会社の住化ポリマーコンパウンドヨーロッパを通じて、トルコのPPを中心とした樹脂コンパウンドメーカーであるEmas Plastik A.S.およびその関連会社(Emasグループ」)を買収し、グループ会社化した。

関西高機能プラスチック展 第8回関西高機能プラスチック展が、2020年5月13~15日の3日間、インテックス大阪で開催される。

<3面>

天昇電気工業 2020年3月期第1四半期(2019年4月1日~同年6月30日)連結決算をまとめた。それによると、売上高は前年同期比24・0%増の44億4、300万円(前年同四半期比24.0%増)、営業利益は同13・4%増の2億4、600万円、経常利益は同11・0%減の2億900万円となった。

三菱ケミカル 炭素繊維複合材料であるSMC( Sheet Molding Compound)の製造設備を同社が 44 %出資する C.P.C. SRL(本社:イタリア・モデナ市)の隣接地に新設する。新設備の稼働開始は2020年9月を予定。

<4面>

積水化学工業 米国フ ァンド Liberty Hall Capital Partners等と、Liberty Hall 等が保有する米国の AIM Aerospace Corporationおよびその子会社6社(AIM Aerospace グループ)の全株式を譲り受ける株式譲渡契約を6月14 日に締結した。この買収にかかる費用は5億1千万米ドル(561億円)、株式譲渡は今年後半の見込み。

積水化学工業 インド北西部のグジャラート州マンダルに、車輌内外装向け射出成形品の生産・販売を行う合弁会社Sekisui DLJM Molding PrivateLimited(セキスイDLJM モールディング)の第4工場を新設する。第4工場は敷地面積33、820 ㎡、工場延床面積1、660 ㎡で、投資額は約9億円、稼働は2020年4月の予定。

<5面>

積水化学工業 高機能プラスチックスカンパニー傘下の連結子会社、積水映甫高新材料有限公司(本社・中国江蘇省無錫市)は、自動車内装用ポリプロピレン(PP)フォームの生産ラインの稼働を開始、5月より生産・販売を開始した。

積水化成品工業 耐熱120℃のビーズ発泡体の量産化技術を確立した。これによりエンプラ及びスーパーエンプラを主原料とする耐熱発泡体の総称を「ST-Eleveat」と名づけてブランド展開を行っていく。

フドー 6月14日開催の定時株主総会ならびに取締役会において代表取締役社長に吉田省吾取締役常務執行役員を選任した。松本英明前社長は取締役相談役に就任。

<6面>

DJK 「DJKがサポートする生分解認証」について。

<7面>

GSアライアンス 生分解性プラスチックの1つであるポリブチレンサクシネート(PBS)とセルロースナノファイバー(CNF)を複合化した新材料を開発し、グリーンプラ、バイオマスプラ認定を取得した。この技術により、同じく生分解性であるセルロースナノファイバーを複合化させることにより、生分解性を維持したまま、機械的強度も向上させることができることになる。

三井化学 三井化学と三井化学SKCポリウレタン(韓国ソウル)は、環境負荷低減に貢献する植物由来のバイオマスプラスチック原料であるバイオポリオール「エコニコール🄬」 が、㈱ZMPが販売する自動運転車両RoboCar🄬シリーズの 新モデル Robocar🄬 Walkに採用された。

カネカ 生分解性ポリマー「カネカ生分解性ポリマー(PHBH®)」がセブンカフェ用のストローに8月6日から、高知県内のセブン‐イレブン41店舗において試験的に導入された。

エボニックインダストリーズ カスタマイズされた高解像度の生体吸収性インプラントの3Dプリンティングを可能にする新製品ラインRESOMER® Filamentsを発表した。

<8面>

横浜ゴム 国立研究開発法人産業技術総合研究所(産総研)と先端素材高速開発技術研究組合(ADMAT)との共同研究により、インフォマティクス(情報科学)を活用しバイオエタノールからブタジエンを生成する世界最高の生産性を有する触媒システムを開発した。また、生成したブタジエンを使ったブタジエンゴムの合成に成功した。

ダイセル ESMO Materials(本社・韓国)、森六ケミカルズ㈱と、新たな熱硬化性LEDリフレクター用白色モールディング樹脂(W-EMC)をこのほど共同開発し、ユーザーへのサンプル提供を開始した。

ダイセル 国立大学法人金沢大学との共同研究講座を、同学内に設置する。共同研究講座は、大学が施設や設備を提供し、企業が教員と研究費を供して共同研究を行い、その成果の社会実装と産業展開を目指す研究・教育制度。

<9面>

日精樹脂工業 超臨界状態のCO2を溶融状態のPLAに混入し射出することで流動性を確保し、射出成形では世界最薄レベルの0・65mmの薄肉容器を成形する技術を開発した。10月にドイツで開催される「K2019」に同技術を搭載した射出成形システムを出展し、グローバル市場に向けた積極的な営業活動を開始する。

BASF ポリフタルアミド(PPA)「ウルトラミッド®」のポートフォリオの拡大の一環として、5月に中国・広州で開催されたCHINAPLAS2019で、PA6T/66 を使用したコンパウンド材料「アドバンストT2000」を発表した。

クラレ 世界的な自動車用冷却部品メーカーである日本サーモスタットに耐熱ポリアミド樹脂「ジェネスタ」を販売しているが、今年初めに同社から「ベストパートナー賞」金賞を受賞した。

5月のプラスチック加工機械生産実績

5月のプラスチック、ゴム加工機械輸出入実績

<10面>

三井化学 革新的な技術やアイデアを持つスタートアップ企業の成長支援を行う米国のPlug and Play,LLCと素材分野でのパートナーシップ契約を締結した。

2019年5月のプラ原材料生産実績

2019年5月のプラ製品生産実績

2019年6月のプラ原材料統計速報

2019年6月のプラ製品統計速報

PSの2019年6月度の実績

プラスチック・ニュース社

「エンプラニュース」「プラスチック成形材料データBOOK」を発行している会社です。