エンプラニュース2021年7月号

2021年7月末日発刊

主な見出し

<2面>

帝人 米国Spirit AeroSystems,Inc.(スピリット社)の研究組織であるAerospace Innovation Centre(AIC)に参画するとこのほど発表した。これにより帝人は、スピリット社および他のAICメンバー各社と、次世代航空機向けの革新的な炭素繊維(CF)材料を共同開発することが可能となる。

テイジン・カーボン・ヨーロッパ社 帝人グループの欧州で炭素繊維事業を展開するテイジン・カーボン・ヨーロッパ社(ドイツ、TCE)は、一方向性の炭素繊維プリプレグ「テナックス TPUD」(ThermoPlastic UniDirectional)の新製品として、母材にPPS樹脂を使用したテープ状の炭素繊維(CF)プリプレグを開発した。

三菱ケミカル 三菱ケミカル及びその連結子会社である三菱ケミカルメタクリレーツ㈱は、PMMA(アクリル樹脂)のケミカルリサイクルの事業化に向け、6月に日本国内で実証設備を建設し、事業化に向けた実証試験を進めると発表した。

<3面>

ダイセル・エボニック PEEK樹脂「ベスタキープ」が、このほど㈱八木熊(本社・福井県福井市)のX線透過型開胸器に採用された。

<4面>

三井化学と日立製作所 日立が開発した人工知能(AI)を活用したマテリアルズ・インフォマティクス(MI)技術を、実際の新材料開発に適用する実証試験を開始すると6月28日発表した。

三井化学 世界をリードする高屈折メガネレンズ材料「MRTM」の生産能力増強を決定したと発表した。デボトルネックの解消と1部新設により、現行の能力を約3割アップする。

<5面>

ケミトックス オンラインセミナー8~12月の開催内容

お申込みは同社ホームページまたは電話にて。

三井化学 選択的に高いガス透過性を発現できる新素材フィルム「ヒートシーラブル高ガス透過フィルム」(開発品)の市場開発を開始した。

三菱ガス化学 2023年9月末を目途に、四日市工場(三重県四日市市)におけるポリアセタール(POM)の生産(年間2万㌧)を停止するとこのほど発表した。同社グループは、四日市工場のほか、タイ・韓国・中国に生産拠点を有し、「ユピタール」などのブランドで高品質なPOMを世界中に供給している。四日市工場では、1981年以来、40年にわたってPOMを生産してきたが、プラント規模が小さく設備の老朽化が進む中で、厳しい採算を余儀なくされていることから、同社グループのタイ拠点に生産を集約し、同社グループとしてより競争力のある供給体制でPOM事業を展開することにした。

<6面>

バイオポリ上越 ㈱ユーグレナ、セイコーエプソン㈱、日本電気㈱の3社を幹事企業、東京大学の岩田忠久教授を顧問とする「パラレジンジャパンコンソーシアム」の設立に参画した。パラレジンジャパンコンソーシアムは、微細藻類ユーグレナが体内に貯蔵する多糖であるパラミロンを使ったバイオマスプラスチックである「パラレジン」の技術開発、普及促進を目的とし、3月29日に設立総会を開催、6月から活動を開始した。同技術は古紙等廃棄物由来のセルロースを酵素糖化し、これを栄養分としてユーグレナを培養、パラミロンを抽出、精製誘導体化されたパラミロンを樹脂として材料化、製品化することができる。世の中の石油由来プラスチックを減少させることで地球環境の脱炭素化の一役を担う。

VASUジャパンと凸版印刷 原料にバイオマス成分を60%含み、CO2排出量を抑制する効果が期待できるVASUジャパンのバイオマスプラスチックシート「VS-60-1-J1」に、凸版印刷が開発した独自の塗工技術で加工することで、高品位な印刷を可能にしたとこのほど発表した。

住友化学 サーキュラーエコノミーの実現に向けたマテリアルリサイクルの取組みを加速させるため、金属や自動車、家電などを扱う総合リサイクル企業であるリバーホールディングス㈱と業務提携に向けた検討を開始することで合意した。今後1年以内に、業務提携に向けた判断を行う。

<8面>

湘南貿易 オーストリアのプラスチックプレナー社と代理店契約し、マニュアル式射出成形機の販売を開始した。同装置はリサイクル材や汎用樹脂のバージン材による試作などに向く手動式の射出成形装置。小型で電源があればどこでも使用できる。

湘南貿易 海外産業機械、特にインフレーション製造装置や押出装置の輸入代理店として著名だが、今後の経済復調を見据え、特に独COLLIN社製のLCPフィルム製膜製造装置並びに独HELIBAR社の溝付きシリンダー&特殊バリアスクリュー単軸押出システム「HELIBAR○R」の販売に注力していく。

<9面>

松井製作所 射出成形機の金型管理を支援する金型ショットカウンター『Smart Shot Counter』について、無料で試せるサービスを開始した。同社公式HPにて7月15日から案内開始しており、希望者はまず資料請求をすること。

2021年4月のプラスチック加工機械生産実績

2021年4月のプラスチック及びゴム加工機械貿易実績

<10面>

東レ 炭素繊維複合材料(CFRP)の放熱性を金属同等まで高める高熱伝導化技術を創出した。同技術をCFRPに用いると、熱源からCFRP内部の熱伝導経路を通って効果的に放熱することができ、モビリティ用途におけるバッテリーの劣化抑制、電子機器用途のパフォーマンス向上等に貢献する。

東レ 2021年3月期の連結決算(2020年4月1日~2021年3月31日)をまとめた。それによると売上高は前期比9・9%減の1兆8、836億円、事業利益は同28・1%減の902億6、500万円、営業利益は同51・3%減の558億7、900万円、当期利益は同49・6%減の473億3、900万円となった。

東レ 欧州における樹脂製品のマーケティング及び販売会社であるToray Resins Europe GmbH(TREU)の技術開発拠点として、東レの欧州自動車開発拠点であるオートモーティブセンター欧州(AMCEU:所在地・ドイツ・ミュンヘン近郊)敷地内に樹脂テクニカルセンターを開設した。

BASFとMAHLE社 BASFとOEM向け自動車部品の国際的サプライヤーであるMAHLE社(マーレ社、本社・ドイツ)は、BASFのポリアミド(PA)「ウルトラミッド/Ultramid® A3WG10」製のトランスミッションサポートブラケットを上市した。

スター精機 これまで大阪市北区天神橋にあった西日本を統括する大阪支店の事務所を大阪市城東区古市へ移転し6月28日より営業を開始した。

<11面>

塩ビ工業・環境協会など 〝生活を豊かにするPVC製品〟をテーマとして、PVC(塩ビ素材)の特長を活かして魅力ある製品を広く公募し表彰するコンテスト「PVC Award2021」の参加作品を募集している。募集期間は7月1日から9月30日まで。

2021年4月のプラ原材料生産実績

2021年4月のプラ製品生産実績

2021年5月のプラ原材料統計速報

2021年5月のプラ製品統計速報

PSの2021年5月度の実績

プラスチック・ニュース社

「エンプラニュース」「プラスチック成形材料データBOOK」を発行している会社です。