エンプラニュース2021年8月号

2021年8月末日発刊

主な見出し

<1面>

東レ PBT樹脂が有する寸法安定性や成形加工性を維持しながら、高周波ミリ波帯における誘電損失を従来比約40%低減した低誘電損失PBT樹脂を開発した。同材料は5G通信用基地局や自動運転に向けた車載高速伝送コネクタや通信モジュール、ミリ波レーダー等の性能向上に大きく貢献するもの。

<2面>

日本タングステン 長寿命かつ軽量な新しい炭窒化チタン複合特殊合金「MZ01」製の二軸押出機用耐摩耗部材(スクリューエレメント及びバレル)を開発した。

<3面>

人とくるまのテクノロジー展2021 5月26日~7月30日にオンラインで開催された。

~ユニチカ ①耐摩擦、耐摩耗=高機能ポリアミド樹脂「 XecoT(ゼコット)」による、パワートレインソリューション②無塗装、内外装、高意匠=MIC(Molded in color)樹脂による、内外装ソリューション③ADAS(先進運転支援システム)=多彩な高機能樹脂のラインナップによる、ADASソリューション④次世代のクルマづくり=高機能ポリアミド樹脂による、次世代クルマづくりソリューション―を紹介した。

~帝人グループ 「部品の軽量化 DAKE JA NAI +α(新たな価値)」をテーマとして、自動車メーカーの部品供給パートナーとして、次世代の車づくりに貢献する技術や製品を紹介した。

~住友化学 「カーボンニュートラル」と「自動運転」の2つをテーマとし、同社グループの製品・技術を展示した。

~カネカ 高耐熱・ゼロ複屈折アクリル樹脂(開発品)はじめ車載用太陽電池(開発品)、高質感加飾シート(龍田化学)、反射防止フィルム(開発品)、内装塗料用熱硬化樹脂、カネカリチウムイオン電池(開発品)、自動車製造における接着用途事例(セメダイン)を出展した。

~三井化学(8面掲載) NAGORI樹脂、変性ポリアミド6T「アーレン」、熱可塑性PI「オーラム」などを出展した。NAGORI樹脂は、環境負荷低減、質感向上を主要コンセプトに、海水のミネラル成分から生まれ、陶器のような質感を持った新素材。

<4面>

積水化学工業 2022年3月期第1四半期(2021年4月1日~6月30日)連結決算を発表した。それによると、売上高は前年同期比15・8%増の2、485億9、600万円、営業利益は同7・5倍強の111億2、000万円、経常利益は同15倍弱の130億5、100万円となった。

クラレ 水添スチレン系エラストマー「セプトン」「 ハイブラー」およびTUポリマーの価格を8月1日出荷分よりグローバルに0・33US $/kg値上げした。

<5面>

ダイセル 7月14日開催の取締役会において、吸収分割の方式により、同社の長繊維樹脂事業をポリプラスチックス㈱へ承継、またダイセルの樹脂コンパウンド事業をダイセルミライズ㈱へ承継することを決めた。10月1日から実施する(予定)。

ポリプラスチックス プロダクトポートフォリオの拡大に向け、ポリエーテルケトン(PEK)の事業性評価を開始するとともに、バイオソースポリアセタール(POM)(マスバランス認証品)の商品化を行う。

積水化成品工業 持続可能社会に貢献する植物由来の原料を使用したポリマー微粒子「テクポリマー® BIO」に、従来シリーズよりも耐久性に優れ、塗料などの添加剤として扱いやすいEF-C シリーズを新たに開発、テクポリマーBIOシリーズの品揃えを拡充した。

<6面>

三井化学 21年度3Qから4Qにかけて大阪工場のエチレンプラント(クラッカー)に日本で初めてバイオマスナフサを原料として投入する。同時に、マスバランス方式 による バイオマスナフサを原料としたフェノールなどのバイオマス化学品やポリオレフィンをはじめとしたバイオマスプラスチックの製造・マーケティングを開始する。

BASFジャパンと三井化学 日本でのケミカルリサイクルの推進に向けた協業検討を開始した。 両社は、バリューチェーン横断的な連携を通じて、日本 国内におけるプラスチック廃棄物のリサイクル課題に応える ケミカルリサイクルを日本で事業化することを目指し、共同ビジネスモデルを含めあらゆる可能性を検討していく。

積水化成品工業 2022年3月期第1四半期(2021年4月1日~6月30日)連結決算を発表した。それによると、売上高は285億8、300万円(前年同期比-)、営業利益は1億8、200万円(前年同期比185・9%増)、経常利益は2億5、100万円(前年同期1、100万円)、親会社株主に帰属する四半期純利益は1億2、00万円(同△1億400万円)となった。

ケミトックス 再生可能エネルギー/蓄電池/EV用パワーデバイス/環境規制/海外安全規格(プラスチック・プリント配線板・航空機・鉄道・水道認証・建材)などをテーマとしたオンラインセミナーを開催中(2022年3月まで)だが、今年9月から12月までのセミナー内容と料金は別表通り。

<8面>

住友重機械工業 千葉製造所(千葉市稲毛区長沼原町)内に射出成形機の新工場を7月末に竣工した。これにより海外拠点を除く国内の生産能力は既存設備と合わせて1・5倍、生産台数は国内の既存設備と合わせて6、000台/年となる。新工場は延床面積約7、600㎡、建築面積約3、300㎡で、投資総額は約50億円。

日精樹脂工業 グローバル製販体制強化に向けて、米国(カリフォルニア州)の販売子会社NISSEI AMERICA, INC.と、米国(テキサス州)の生産子会社NISSEI PLASTIC MACHINERY AMERICA INC.を統合し、新たにテキサス州を本社とする新生NISSEI AMERICA, INC.を設立し、7月1日より運営を開始した。

カネカ カネカ生分解性ポリマー「Green PlanetTM」を用いた伸縮ストローが㈱伊藤園の紙パック飲料に採用され、また、同ポリマーが㈱JALUXのショッピングバッグに採用されたと発表した。

2021年5月のプラスチック加工機械生産実績

2021年5月のプラスチック及びゴム加工機械貿易実績

<9面>

BASF プラスチック製自動車部品のサプライヤーであるZhongding Group(本社・中国)が、Great Wall Motors(本社・中国)向けトランスミッションカバーに、BASFのポリアミド(PA6)「Ultramid®(ウルトラミッド)」を使用していることをこのほど発表した。

ランクセス 機械的な負荷が大きく高速で動作する高性能ホイールおよびローラー用途向けに、ポリエステルベースのプレポリマーの新製品「アディプレン®」PP1095Hの提供を開始した。

ソルベイ インプラント製品を手掛ける米Carbon22™社が、足および足首の外科手術用に新しく開発したCreed™カニューレ・スクリューシステムに、ソルベイのポリエーテルエーテルケトン(PEEK)樹脂「Zeniva® 」を採用したことを明らかにした。

<10面>

名古屋プラスチック工業展2021 9月29~10月1日の3日間、ポートメッセなごやで開催される(オンライン展示は10月15日まで)。天昇電気工業▽日本油機▽日本タングステン▽松井製作所▽東洋機械金属▽ソディック▽DJK▽カワタ▽ホーライ▽住友化学▽IPF Japan 2023 / 国際プラスチックフェア▽春日電機▽日精樹脂工業▽住友重機械工業▽ニイガタマシンテクノ▽芝浦機械▽日本製鋼所▽ハーモ▽スター精機▽日本省力機械▽三菱ケミカル▽シュトルツ▽レイケン―などが出展する。主催:中部プラスチックス連合会、(一社)中部日本プラスチック製品工業協会、日刊工業新聞社。

2021年5月のプラ原材料生産実績

2021年5月のプラ製品生産実績

2021年6月のプラ原材料統計速報

2021年6月のプラ製品統計速報

PSの2021年6月度の実績


プラスチック・ニュース社

「エンプラニュース」「プラスチック成形材料データBOOK」を発行している会社です。