エンプラニュース2021年3月号

2021年3月末日発刊

主な見出し

<1面>

ポリプラスチックス ポリアセタール樹脂(POM)「DURACON®、ジュラコン®」の投薬デバイス等の用途に適した新しい高流動グレード「PM27S01N」を開発した。新グレードは様々な医療器具のさらなる薄肉化・小型化・軽量化に貢献することができると期待されている。

積水化学工業 ESG投資の世界的な調査・格付け会社であるS&P Global社が行うサステナビリティ格付けで「Bronze Class」に選定された。2011年から11年連続での選定となる。

<2面>

ダイセル このほど策定した中期戦略Accelerate2025-Ⅱについて2月24日、オンライン説明会を行い、今後5年間、同社が進むべき道を明らかにした。それによると、サステナブル社会構築につながる具体的な経営施策と、その遂行によって達成を図る当面の業績目標を策定し、最終2025年度は、売上高5、000億円、営業利益700億円を目指している。

<3面>

帝人 LS-EV(Low Speed Electric Vehicle:低速EV)の軽量化に向けた開発パートナーであるオーストラリアのApplied EV社(AEV社)と共同で、 ポリカーボネート樹脂(PC)製の近未来モビリティ向けソーラールーフを共同開発した。

クラレ 2020年(2020年1月1日~同年12月31日)12月期連結決算をまとめた。それによると、売上高は前期比5・9%減の5、417億9、700万円、営業利益は同18・1%減の443億4、100万円、経常利益は同17・7%減の397億4、000万円となった。

<4面>

サカセ化学工業 本社工場(福井県福井市)にて航空、宇宙及び防衛業界向けの品質マネジメント規格であるAS9100(JIS Q 9100)の認証(適用範囲:航空機用樹脂部品の製造)を1月21 日付で取得した。今回の認証を機に、航空宇宙防衛分野のみならず様々な分野へ、金属やガラスからスーパーエンプラへの置き換えを提案し、お客の満足と信頼が得られる製品を提供していく方針。

ユニチカ 2021年3月期第3四半期(2020年4月1日~同年12月31日)連結決算をまとめた。売上高は前年同期比8・0%減の816億5、300万円、営業利益は同15・8%増の44億5、900万円、経常利益は同0・9%増の29億4、300万円となった。

<5面>

ユニチカ 2月18日にリモート会見を行い、ユニチカトレーディング㈱が医療現場で使用されるアイソレーションガウン向け高機能複合不織布「ユニソフィア®」シリーズを開発し、本格的な販売を開始すると発表。また、国内とASEAN地域に月産100万枚(合計200万枚/月)のアイソレーションガウン供給体制も構築したと発表した。

天昇電気工業 2021年3月期第3四半期(2020年4月1日~同年12月31日)連結決算をまとめた。売上高は前年同期比17・8%減の112億8、200万円、営業利益は同81・0%減の1億6、500万円、経常利益は同86・7%減の1億1、400万円となった。

三井化学 多層ボトルやチューブ、フィルム・シートなどに使用される接着性ポリオレフィン樹脂「アドマー」の環境対応品「アドマーEFシリーズ」(バイオマスアドマーと、リサイクル助材の2種類)を開発した。

<6面>

松井製作所 8~90℃の広範囲でプラスチック成形に適切な温度の温調水を供給する新しい金型冷温調機「MCX2」(シリーズとして6機種)を3月から発売した。新製品のMCX2は、日本、イタリア、タイと3か国の異文化協業を経て生み出されたグローバル市場を狙った新規戦略製品。同社では新製品への取り組み強化を狙い、新たに「reion」として商標登録しており、積極的な市場展開を行っていく。

2020年12月のプラスチック加工機械生産実績

2020年12月のプラスチック及びゴム加工機械貿易実績

<8面>

三菱ケミカル バイオエンプラ「DURABIO」の塗装工程が不要なメタリックカラーをグレードラインナップに追加した。

三井化学 ㈱豆蔵(本社・東京都新宿区)、日本電産シンポ㈱(本社・京都府長岡京市)と協業し、新たなヒト協働ロボットの設計手法の共同研究を2020年4月から実施してきたが、協働ロボットの試作機「Beanus2」を開発した。

コーセー イオンスタイル上尾とテラサイクルジャパン合同会社(本社・神奈川県横浜市)との3社で、海洋プラスチックごみからリサイクルした再生樹脂を使用した買い物かごを製作し、1月8日よりイオンスタイル上尾にて使用を開始した。

<9面>

SABIC  自動車レーダー・センサーに向けたレーダー吸収LNPコンパウンド「STAT-KON」に2種類の新グレードを追加した。PBT樹脂をベースとしており、PBT材料を使用して製造されたレドームとの統合に利用でき、自動車分野で要求される優れた耐薬品性を有する。

スター精機 射出成形機用取出ロボットGX(GENERAL)・IX(INTEGRATED) Ⅵシリーズのマイナーチェンジモデル機ⅥP(シックスP)の販売を2月から順次開始した。

WEF技術開発 固形有機物を低コストで消滅処理できる処理装置「ZEROSONIC」の販売を開始した。

<10面>

住友化学 高分子有機ELディスプレイ用発光材料事業について、4月1日付で、専任組織から情報電子化学部門に移管する。大型有機ELディスプレイが普及期を迎えるにあたり、高分子有機EL発光材料の需要拡大が見込まれる中、情報電子化学部門が手掛けるディスプレイ関連材料との一体的な運営によって、同発光材料の事業化を加速させる。

2020年12月のプラ原材料生産実績

2020年12月のプラ製品生産実績

2021年1月のプラ原材料統計速報

2021年1のプラ製品統計速報

PSの2021年1月度の実績


プラスチック・ニュース社

「エンプラニュース」「プラスチック成形材料データBOOK」を発行している会社です。