エンプラニュース2020年4月号

2020年4月末日発刊

主な見出し

<1面>

ポリプラスチックス 自動車の電動化の進捗に伴い使用量も増加している高電圧部品で候補となるPBTとPA66 の電気特性について比較を行い、その適性について詳細に検討した。同社は適切な材料選定の一助としてその結果を公開したが、湿熱環境下でもその特性変化が小さい各種PBTは、PA66よりも高圧環境下での使用に適した材料であると判断している。

<2面>

ポリプラスチックス PA66とPBTの電気特性の比較評価

三菱ガス化学 田岡化学工業㈱と合弁会社の設立に関する基本合意書を締結し光学樹脂ポリマー「ユピゼータ®EP」の原料モノマーの生産・販売事業を行う合弁会社設立の検討を行うことに合意した。ユピゼータEPは、スマートフォンやタブレットなどに搭載される高機能小型カメラレンズ材料で、今後さらなる需要の伸びが予想されている材料。高性能の小型カメラレンズの高屈折率材料では世界シェアの8割を占める。

ユニチカ 4月1付けで次の通り組織を一部改訂した。

<3面>

2面つづき

<4面>

日本電気 高級漆器の装飾性を実現するセルロース系高機能バイオ素材NeCycleの開発

三菱ケミカル 生分解性プラスチック「BioPBSTM」を用いたごみ袋が、京浜急行電鉄㈱及びそのグループ会社が主催するビーチクリーンなどの清掃活動用途に採用され、3月下旬より使用された。

<5面>

積水化成品工業 持続可能社会に貢献する高耐熱軽量発泡体「ST-Eleveat」植物由来グレードを開発した。ST-Eleveatは、エンプラ及びスーパーエンプラを主原料とする発泡体で、特に高温環境下での使用に適している。近年、省エネやCO2排出量低減の観点から、自動車や輸送分野では構造部材の樹脂化やCFRPの活用などによる軽量化が進んでいるが、従来品では難しかったエンジンルーム内などの高温となる部位でも使用できる高耐熱、高強度な軽量構造部材を実現するために開発したもの。

京都大学と住友化学 次世代二次電池として注目されている固体型電池の実用化に向けた材料および要素技術の開発を共同で行うことに合意した。同合意に基づき4月1日付で、京都大学桂キャンパス内に、ラボスケールの製造設備、電池性能評価装置などを新たに設置し、京都大学大学院工学研究科の安部武志教授をはじめとする研究グループと住友化学による産学共同講座を開設した。

2020年1月のプラスチック加工機械生産実績

2020年1月のプラスチック及びゴム加工機械貿易実績

<6面>

弘英産業 新型コロナの感染拡大により事業の先行きを考える企業が増えているとみられることからM&Aコンサルタント事業に一層注力していく。大石社長は、「この事業は特に人手不足や後継者不在を抱える企業の力添えになってきたと確信しているが、今回新型コロナ感染のパンデミックという未曽有の事態において、同事業に一層注力して役立っていきたい。そして一日も早い感染の終息を願っている」といっている。

<8面>

松井製作所 成形現場に潜むムダの発見と気付きを与え、具体的な解決策を提示する、体験型提案施設factor4 tech-studios(ファクター4テック‐スタジオ)をリニューアルし、4月1日よりオープンした。同社では①顧客の「職場カイゼン」のアイディア基地として②顧客の「事前テスト場」として③顧客の新入社員教育の場として④商社・メーカーの勉強会の場として―活用して欲しいといっている。

<9面>

押出成形機の2020年の市場動向 2020年は引き続き好調を維持するとみられる。国内は、プラスチック製品の高機能化・省資源化・高リサイクル性要求への対応や設備の老朽化や人手不足に伴う設備の更新・改造需要が堅調に推移するとみられる。輸出は、5GやCASE関連市場の勃興、電池関連や半導体・電子材料分野での設備投資の回復、環境対応のための食品包装や容器関連、大型造粒装置での底堅い需要を期待する。

<10面>

日精ASB機械 1(ワン)ステップインジェクションストレッチブロー成形機のリーディングカンパニーとして、このほど画期的な「二層成形法」を開発した。これまでの多層成形は、異なる材料の薄い膜を作ることで容器の性能向上を図ってきた。今回同社が開発した二層成形法は、2種類の材料の組み合わせや使用比率、成形順序を、容器用途に応じて変更できる点に特長がある。これにより容器づくりの選択肢が広がり、安全性・機能性・デザイン性だけでなく、リサイクルPET樹脂の使用を促進し、環境配慮型の容器成形が可能となる(特許出願中)。

ブロー成形機の2020年の市場動向

<11面>

積水化学工業 ESG金融の普及・拡大に向け環境省により2019 年秋に新設された「ESGファイナンス・アワード・ジャパン(環境サステナブル企業2部門)」において、銀賞(環境大臣賞)を2月に受賞した。

2020年1月のプラ原材料生産実績

2020年1月のプラ製品生産実績

2020年2月のプラ原材料統計速報

2020年2月のプラ製品統計速報

PSの2020年2月度の実績

プラスチック・ニュース社

「エンプラニュース」「プラスチック成形材料データBOOK」を発行している会社です。