エンプラニュース2020年1月号

2020年1月末日発刊

主な見出し

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迎春写真

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スーパーモルダー会1月例会 今回は帝人樹脂事業本部開発マーケティング推進室光永正樹室長代理の新年の挨拶の後、住友化学㈱機能樹脂事業部原田博史エンジニアリングプラスチックス部長による「LCP『スミカスーパー』の現状」、並びに㈱カワタ設計二部設計一課野(の)龍平課長による「成形安定化への取り組み」を行った。

~住友化学㈱機能樹脂事業部原田博史エンジニアリングプラスチックス部長による「LCP『スミカスーパー』の現状」

スミカスーパーは①低く安定した線膨張係数②優れた薄肉高流動性を有する③薄肉ほど機械強度が向上→優れた薄肉高流動性・低バリ成形性→軽量化・材料削減 環境負荷低減・コスト削減④構造体としての剛性が高く、かつ、振動減衰性が高い→振動制御、音響制御に有効⑤熱伝導性:LCP分子鎖の配向方向の熱伝導率は著しく高い→高熱伝導化に適する⑥ガスバリアー性⑥高サイクル成形性能―などの特長を持つと説明した。 最近の動向として、高精細、高度化するコネクターニーズへの対応があり、超高流動・超低そり射出成形グレード「SR2507」を開発していると紹介。

<3面>

~㈱カワタ設計二部設計一課 野龍平課長による「成形安定化への取り組み」

カワタの提供する主な商品群は①サイロからタンクなどの材料を「貯蔵する」②空気搬送に代表される「運ぶ」③樹脂材料を乾燥する「乾かす」④複数材料の計量や混合を行う「計る、混ぜる」⑤成形機の金型の温度調整などを行う「調える」―の5群。今回「乾かす」についてフォーカスし、市場要求性能の変化、M-STABILIZER、窒素乾燥を用いた効果、今後の成形安定化への取組-などについて説明した。

<4面>

3面の続き

<5面>

DMP2019(第22回国際金型・金属加工・プラスチック・包装展示会)のニュース

2019年は5月に東莞で、第21回DMP並びに「広東国際総合ロボットソリューション博覧会」として、また11月26~29日に深圳で「大湾区工業博覧会」として開催され、初めて年2回の開催となり、絶大な成果を上げた。出展内容は、IT、電気・電子、自動車、精密分野に関わるものが多くみられ、多様な先進技術が並んだ。ハイライトはIoT(物のインターネット)システムはもとより、5G(次世代通信規格)時代の製品化をにらんだものである。この傾向は、すでに前回のDMP2018でみられたが、今回はさらに進み具体的展示がみられた。

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東レ PPSポリマーが持つ優れた誘電特性や難燃性、耐薬品性を維持しつつ従来に比べて40℃以上耐熱性を高め、融点に近い温度でも変形しにくい寸法安定性を持つPPSフィルムを開発した。この開発品を5Gなどに用いられる高速伝送用フレキシブルプリント基板(FPC)に適用することで、通信デバイスの高周波での伝送ロスを低減し、高温・高湿度などの幅広い環境での高速通信を安定させることが期待できる。

カネカ 高砂工業所(兵庫県)において、「カネカ生分解性ポリマーPHBH®」の能力増強工事を予定通り終え、12 月17 日に竣工式を行った。投資額は25 億円 で、生産能力は従来の5倍にあたる約5、000㌧/年となった。同社が開発した100%植物由来のバイオポリマーであるPHBHは、海水中で生分解する(海水中(30℃)で、生分解度が6ヵ月以内に90%以上になること)認証「OK Biodegradable MARINE」を取得しており、海洋汚染低減に貢献すると期待されている。

ソルベイ 高品質付加製造(AM:Additive Manufacturing)用材料製品群に新たにポリフッ化ビニリデン(PVDF)「ソレフ®」のAMフィラメント「MSC・NT1」を追加、発売した。新フィラメントは熱溶解フィラメント製法(FFF:Fused Filament Fabrication)向けに開発されたもの。

<7面>

ダイセル コマツNTC㈱と共同開発したディスプレイ上のぎらつき現象の測定方法が、2019年12月20日付で日本産業規格(JIS)「ディスプレイのぎらつき度合の求め方」(規格番号JIS C 1006)として制定された。

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大日精化工業 海外現地法人Dainichi Color (Thailand)Ltd, (タイ王国パトウムタニ県ナワナコン工業団地内、水野正樹社長)で新工場建設を進めてきたが、このほど完成、稼働を開始した。需要拡大と、将来的な拡張も見据えて2012年に取得した隣接地に、既存工場の第1工場との効率的な運用が可能な新工場を第2工場として建設したもの。

太陽興業 業務拡大への対応及び一層の効率化を推進するため新工場を建設していたが、このほど完成、設備も増強し移転、新工場で事業を開始した。

日本油機 2月26日~28日の3日間、東京ビッグサイト(西展示棟1F)で開催される第1回プラスチック資源循環フェアに出展、再生ペレット自家製造装置「SRルーダー・バンビ」をビデオ紹介し、再生ペレットなどについて商談を受ける。

住友化学 ライセンスビジネス強化のため、PP(ポリプロピレン)およびPO(プロピレンオキサイド)製造技術ライセンス先での需要増加に伴い、このほど千葉工場において触媒の製造設備2系列を新設し、稼働を開始した。

<9面>

積水化成品工業 熱可塑性エラストマー発泡体「エラスティル®」の植物由来グレード「BIO」を開発した。エラスティルは、同社独自の発泡および成形技術により開発された発泡熱可塑性エラストマー。その成形品は、軽量性、高反発性、曲げ強度や圧縮強度などの高い機械的特性を備えており、リーボックのランニングシューズ「フロートライドエナジー」のミッドソールに採用されている。

積水化学工業 世界で最も持続可能性の高い100社「2020Global 100 Most Sustainable Corporations in the World index」(2020 Global 100)に選出された。この選出は同社にとって、3年連続5回目となる。

2019年10月のプラスチック加工機械生産実績

2019年10月のプラスチック及びゴム加工機械貿易実績

<10面>

ピーバンドットコム オンラインでプリント基板の見積取得が可能「1-Click見積」にて、ルネサス エレクトロニクス㈱がWeb上で公開している「RL78 クイックソリューション」と連携した。

2019年10月のプラ原材料生産実績

2019年10月のプラ製品生産実績

2019年11月のプラ原材料統計速報

2019年11月のプラ製品統計速報

PSの2019年11月度の実績

プラスチック・ニュース社

「エンプラニュース」「プラスチック成形材料データBOOK」を発行している会社です。