エンプラニュース2019年12月号

2019年12月末日発刊

主な見出し

<1面>

ポリプラスチックス ブリスター特性に優れたLCP「ラペロス®」の新 グレードを開発した。新グレードは低そり・高強度で低ブリスターグレードと、低そり高流動で低ブリスターグレードの2品種。新グレードは従来材料と比べ大幅なブリスター抑制効果が確認されており、生産性の向上が期待され、今後同社では新グレードのサンプリングを進め、ブリスター不具合の一層の低減に向け取り組んでいく。

セーコン 今東久雄会長は、令和元年秋の叙勲で「旭日単光章」を受賞した。

<2面>

ポリプラスチックス 最新のブリスター抑制技術の解説

<3面>

ナノダックス 3Dプリンター用GW強化PPフィラメント「3Dmagic」が東京都主催の「世界発信コンペティション」で奨励賞を受賞した。世界で初めてPP とリサイクル素材のグラスウール(GW)を配合したフィラメントを製品化したことが評価された。

ナノダックス グラスウールと樹脂を練り込む特許技術を活用し、三菱電機㈱静岡製作所から排出されている冷蔵庫の真空断熱材向けグラスウールのトリミング端材(GW端材)を再利用した製品として、新たに樹脂成形機洗浄用パージ剤「ecomaru」と、3Dプリンター用フィラメント「3Dmagic」を開発上市した。

<4面>

積水化成品工業 高機能発泡体をコア材としたCFRP/GFRP複合発泡成形体「ST-LAYER」が、軽量性と高い強度が認められ、NTN㈱の自然エネルギーを活用した発電ステーション「NTN グリーンパワーステーション」の風力発電ブレードに採用された。また、この装置を災害時に地域を支える発電ステーションとして、グループ会社の㈱積水化成品天理(奈良県天理市)に設置し、今年10月から稼働を開始した。

山下電気 2020 年1月15 日から17 日まで東京ビッグサイト(西4ホール)で開催される「自動車部品&加工EXPO2020」に、近年さまざまな分野(業界・製品)で採用されている次世代金型温調技術「Y-HeaT」を紹介、今コストダウンで大注目されている高光沢ピラノブラック成形品のウェルドレス無塗装サンプルを展示する。なお、話題の異材質(金属×樹脂)接合成形についても相談を受ける。

ソルベイ 3Dプリンター用フィラメントとしてポリフッ化ビニリデン(PVDF)「ソレフ」のフィラメントを上市した。

積水化学工業 AIM Aerospace グループの買収につき、11 月21 日付でAIMAerospace Corporation およびその子会社6社の全株式の取得を完了した。

<5面>

DJK 新規導入試験装置の紹介

アールエフ X線CT装置「NAOMi-CT」(商品名)は、同社がシェア№1を獲得している医療用X線CT技術を応用し、産業用X線断層撮影装置として開発した、非破壊かつ自在に、あらゆる角度・形状・素材に対し、3Dで観察できるCT。

<6面>

三菱電機 帝人㈱グループ関連会社のマーベリックパートナーズ㈱と共同で、プラスチックに配合するだけで、砂塵やほこりなどの親水性汚れと煤や油煙などの疎水性汚れの両方の付着を抑制する新素材「デュアルバリアマテリアル」を世界で初めて開発した。

BASF ポリアミド樹脂(PA)「Ultramid(ウルトラミッド)」が、樹脂製グレーチング(溝蓋)を製造する㈱シマブン(本社・福岡県久留米市)が新たに発売したグレーチング製品に採用された。

<7面>

住友重機械工業 デザート容器のような薄肉容器から化粧容器のような厚肉容器まで幅広く対応できる射出速度を有し、幅広くお客のニーズに応えられる容器市場向けの新型射出成形機SEEV-A-HD CT-6spec.の販売を開始した。

日精樹脂工業 射出成形機を製造・販売するイタリアのNEGRI BOSSI S.P.A.(ネグリ・ボッシ)グループの株式等を取得し、子会社化することを11月の取締役会で決めた。株式譲渡実行日は2020年1月を予定。

2019年9月のプラスチック加工機械生産実績

2019年9月のプラスチック及びゴム加工機械貿易実績

<8面>

ソルベイ 業界初の標準的なPEEKの耐薬品性を有し、高温時の強度と剛性が大幅に高い真の耐熱性PEEK「キータスパイア®」PEEK ・XTを発表した。同材料は標準的なPEEKに比べてガラス転移温度が20℃、溶融温度が45℃高い。

ソルベイ インドのパノリ工場でポリエーテルサルホン(PESU)「ベラデル」の新たな生産ラインの操業を開始した。この新たな生産ラインによって、さまざまなサルホンポリマー製品をアジア、欧州、米国に供給する能力が強化される。

三井化学 プリンテッド・エレクトロニクス分野のスタートアップ企業であるエレファンテック㈱と、インクジェットによる新しいものづくりの生産技術開発と量産化を推進するため、戦略的提携に合意した。

日本製鋼所 2プラテン(タイバーロック式)型締構造による型締力3、000㌧の超大型ハイブリッド射出成形機「J3000F‐15000H」を開発、11月から販売開始した。

<9面>

鈴木商会 HIDAKA YOOKOO ENTERPRISES CO.,LTD. (日高洋行、本社・タイ、日高泰雄社長)およびリサイクル会社Chiho Environmental Group Limited.(CEG、本社・香港、Qin Yongming代表)とJVを組み、新会社HIDAKA-CHIHO METAL RECYCLING(Thailand)Co.,limited(HCMR、本社・タイ)を11月5日に設立した。新会社は、主に北米やヨーロッパからモータースクラップなどを収集し、タイ保税区において選別・解体を行い、リサイクルによる新たな原料(非鉄金属などは精錬原料)を中国やインド、タイ国内を含めた消費ニーズが高い国へ輸出する会社。

カミーノ 紙とポリ乳酸を複合した低環境負荷の新素材PAPLUS(パプラス)を開発した。新素材は、牛乳パックや企業排出古紙をトウモロコシやサトウキビ由来の生分解性樹脂(ポリ乳酸)と複合させることで、石油由来樹脂成分をほぼ0%に削減するバイオプラスチック材料。

三井化学 食品包装に代表される軟包材を対象に、廃プラスチック削減に向けたマテリアルリサイクルの実証試験を開始した。

<10面>

ビクトレックス スマートフォンやヘッドフォンなどの携帯機器に搭載される超小型スピーカー用の極薄PEEKフィルム「APTIV・DBX」の販売を開始した(厚さ3~6μmで販売)。

2019年9月のプラ原材料生産実績

2019年9月のプラ製品生産実績

2019年10月のプラ原材料統計速報

2019年10月のプラ製品統計速報

PSの2019年10月度の実績

プラスチック・ニュース社

「エンプラニュース」「プラスチック成形材料データBOOK」を発行している会社です。