エンプラニュース2019年10月号

2019年10月末日発刊

主な見出し

<1面>

ポリプラスチックス ポリアセタール樹脂(POM)「ジュラコン® 」の自動車燃料系部品向けに高流動・高剛性の新グレード「H140-54C」を開発上市した。また導電グレードを開発、サンプルワーク中であるほか、耐酸性グレードを開発中である。H140-54Cは高剛性化により製品肉厚の薄肉化を狙い、薄肉化によって起こる射出成形時のピーク圧の上昇を高流動化することによって抑制している。従って同グレードを活用することにより、部品の小型化、薄肉化が図れる。

<2面>

ポリプラスチックス 自動車の燃料系部品にPOM「ジュラコン」が選択される理由。

天昇電気 9月11~13日に東京ビッグサイトで開催されたNプラスに、同社の技術力のもと新たな価値をプラスしたTENSHOオリジナル製品の数々を展示し、多くの来場者が訪れた。展示したオリジナル製品の「ミッペール」(感染性医療廃棄物容器)や、「テンレイン・スクラム」(雨水貯留浸透資材)、「テンサートラック」(電子部品実装機対応導電性ラック)などは販売が好調なだけに、一段と来場者の関心が高かった。

<3面>

三菱ガス化学 小型カメラレンズ用樹脂としてスマートフォンのカメラレンズ等に使用されている特殊ポリカーボネート「ユピゼータ®EP」シリーズの最新グレードとして、世界最高の屈折率1・68 を有するグレード「EP-10000」を開発、販売開始した。

プラスチックスエージ 12月19日、セミナー「サステナブル社会の実現とこれからのプラスチックを考える」を東京・御茶ノ水の連合会館で開催する。同セミナーはプラスチック廃棄物問題や海洋プラスチックごみ問題がクローズアップされる中で、プラスチックの光と影に視点を当て、その優れた特性と課題について展望するもの。

<4面>

スーパーモルダー会10月例会

~ポリプラスチックス研究開発本部テクニカルソリューションセンター廣田晋一主任研究員(工博)による「光を活用したエンプラの接合技術」

強度、気密性を兼ね備えた異材接合が可能で、高機能化、低コスト化を実現するエンプラ接合技術である樹脂異材接合技術「AKI‐Lock®」について説明。続いて、AKI‐Lockやレーザー溶着が赤外レーザーを使うのに対し、紫外光で前処理を行う「VUV(真空紫外光)を用いた直接接合技術」などを紹介した。

<5面>

~ムラテック情報システム(株)販売部西村浩課長心得による「プラスチック業界におけるIoTの推進について」

近畿経済産業局、西日本プラスチック製品工業協会、ムラテック情報システムの3者は、成形機のデータフォーマットの共通化、およびそのデータを統合するシステム「Middleware(ミドルウェア)」を開発した。同システムを導入することにより、成形機から得られる成形条件情報を一括して把握・収集することができるだけではなく、収集した成形条件情報はデータベースに蓄積され、他のシステムと連動させることによって、品質・生産管理やトラブルの予知保全等、様々な活用が可能となる。また同社の最適な成形環境のための生産管理システム「MICS」を連動させることにより、メーカーの違った成形機でも生産管理できるという。

帝人 ASEAN地域における樹脂製品への多様なニーズに応えるため、テイジン・コーポレーション(タイランド)社の敷地内にアセアンコンパウンド工場およびテクニカルセンター(TC)を新設し、このほど稼働を開始した。

三菱ケミカル バイオエンプラ「デュラビオ® 」が、中国の聯想集団有限公司(Lenovo)の スマートフォンの筐体(3D形状背面板)に採用された 。

<6面>

三井化学 ㈱開成(新潟県村上市、遠山忠宏社長)と共に、世界初のイソプロパノール(IPA)法によるバイオポリプロピレン(バイオPP)の事業化を目指しているが、同事業がこのほど環境省のGHG(温室効果ガス)削減施策の実証事業として採択された。三井化学は同社グループとして、最短で2024年生産開始を目標に主バイオPPの事業化を目指す。また、製造のサプライチェーン全体で資源循環型モデルを構築、CO2 排出量の大幅削減を目指す。

中村科学工業 業容拡大により手狭になったことから、これまで東京都八王子市に置いていた「東京支店」を2019年10月31日にて閉鎖し、新たに「関東支店」を埼玉県上尾市に開設、同年11月1日から営業を開始する。

日本プラスチック機械工業会、国際プラスチックフェア協議会 事務所を10月1日から東京・新宿区四谷に移転した。

<8面>

東レ インド現地法人であるToray Industries (India) Private Limited (TID)に新設した樹脂コンパウンド拠点において、耐熱性や耐薬品性、機械強度等に優れ、自動車の機構部品や電装部品、電機電子製品等に使われる、ナイロン樹脂(PA)及びPBT樹脂コンパウンド製品の生産を9月より開始した。 

ユニチカ コットン不織布とPETフィルムからなるコンクリート湿潤養生シート「アクアパック」の販売を9月末から開始した。 アクアパックはシートに水をしみ込ませコンクリート面に貼り付けるだけで、コンクリートの高品質化を可能にし、構造物の長寿命化に貢献する。同社では一般コンクリート構造物の垂直面における養生シートの国内市場を数十万㎡と見込んでおり、5年後に国内シェア3割を目指す。

京都市産業技術研究所及び京都大学生存圏研究所 構造用セルロースナノファイバー(CNF)材料の更なる実用化に向けて15年間にわたる成果の概説と研究開発の詳細について説明する集中講義を11月に京都(25日)、東京(29日)で開催する。

アルテック メーカーボット社のABS樹脂が使用できる3Dプリンタの最新機種「METHOD・ X」の販売を開始した。試作から治工具、最終製品まで、より幅広い用途に活用できるデスクトップ型で、価格は110万円(税別)。

<9面>

日精樹脂工業 主力機種である電気式射出成形機「NEXシリーズ」において、グローバル戦略機として最新機種「NEX‐Ⅴシリーズ」を開発、同シリーズから型締力280㌧のNEX280Ⅴ‐71Eをドイツ「K2019」で初公開した。NEX‐Ⅴシリーズの最大の特長は、成形工場のIoT化の推進を主眼に開発した新型コントローラ「TACT5」を搭載していること。

 GSアライアンス ペットボトルの代替製品として、同社の独自の技術であるセルロースナノファイバー(CNF)を複合化させたPLA(ポリ乳酸)材料を用いて、長野県に本社のある2軸延伸ブロー成形機メーカーで、多くの新樹脂や容器開発を手掛けている㈱フロンティアとの共同開発により、生分解性ボトルの試作品を作った。

7月のプラスチック加工機械生産実績

7月のプラスチック、ゴム加工機械輸出入実績

<10面>

ダイセル 令和元年度「中国地方発明表彰」(主催・発明協会)にて、「酢酸セルロース製造用のパルプの解砕方法及び酢酸セルロースの製造方法」によって「発明奨励賞」を受賞した。

2019年7月のプラ原材料生産実績

2019年7月のプラ製品生産実績

2019年8月のプラ原材料統計速報

2019年8月のプラ製品統計速報

PSの2019年8月度の実績

プラスチック・ニュース社

「エンプラニュース」「プラスチック成形材料データBOOK」を発行している会社です。