エンプラニュース2021年12月号

2021年12月末日発刊

主な見出し

<1面>

睦月電機 12月8~10日に幕張メッセで開催された接着・接合EXPOに出展し、新開発の樹脂と金属の直接接合技術『ALTIM(アルティム)』の接合加工装置を出展、技術紹介と技術サービスを開始したことを紹介。ALTIMはインサート射出成形不要の画期的な樹脂・金属の直接接合技術で、CFRTP・UDテープと鋼板との複合化において、従来の接着剤接合からALTIMを用いた接合への代替需要が高まっている。

<2面>

帝人グループ 12月1~3日(オンライン11月24~12月10日)に東京ビッグサイトで開催された国際的な複合成形材料業界団体である先端材料技術協会が開催する「SAMPE Japan 先端材料技術展2021」に出展した。

東レ 2軸延伸ポリエステルフィルム「ルミラー」の表面突起の高さをナノオーダーで精密に制御することで、粗大な突起由来の表面欠点が無く平滑性に優れた高い品位と、滑り性などのハンドリング性を両立したフィルムを創出した。

<3面>

ユニチカ 強い、安全、サステナブルをコンセプトに、各種の成形加工に対応可能な「セルロ―スナノファイバー(CNF)含有ナイロン6樹脂」を開発した。

JSP 発泡ポリプロピレン「ピーブロック」/「ARPRO」(ピーブロックの欧米での登録商標)の海外での需要が拡大している。

三井化学 カーボンニュートラル実現に向けたプラスチックのバイオマス化を進めるため、日本で初めてのバイオマスナフサからのバイオマス誘導品の生産を開始する。このほど大阪工場(大阪府高石市)に、Neste社のバイオマスナフサ3、000㌧が到着、エチレンクラッカーへの投入を開始した。

<4面>

積水化学工業 「積水化学グループの製品・技術を通じた社会課題解決について」と題し、サステナビリティ貢献製品の進捗、イノベーションへの取り組み、新たな環境方針などについて、オンライン説明会を11月11日に行った。興味深いものは、〝ごみ〟を〝エタノール〟に変換する世界初の生産技術により、究極の資源循環社会システム(サーキュラエコノミー)の構築を目指すもの。ごみを一切分別することなくガス化し、微生物によりエタノールに変換するもので、同社が新たに開発した技術はガス精製とガスからのエタノール反応。これによりエタノールを製造するが、将来的に生ごみ、衣類、紙・木ごみ、プラごみの合計約6、000万㌧/年のごみ(資源)をエタノールにし、これを出発物質としてプラスチックなどの石油化学製品を約1、100万㌧/年瀬製造するもの。事業展開スケジュールでは2022年に実証プラントを岩手県久慈市に建設完了予定。

積水化成品工業 リサイクル原料を100%使用したエスレンウッドパネル(発泡ポリスチレン製ボード)を開発し、「PRCパネル」として販売開始した。

積水化成品工業 東北大学で開発に成功した非フッ素系分散剤の技術を活用し、フッ素系樹脂粒子を水に分散できる非フッ素系分散剤のサンプル提供を開始した。

<5面>

ユニテック・ジャパン スイスのSablux社のプラスチック製ブラスト剤を使用し、スクリューや金型に付着した樹脂汚れを除去するスクリュー・金型洗浄機「ユニクリーン」を販売しているが、今後の課題となるであろう、人手不足を解消するユニクリーン自動機「UCL AUTO」の積極的な販売を開始した。

山下電気 2022年1月19日から21日まで東京ビッグサイトで開催される「クルマの軽量化技術展2022」に出展する。「ピアノブラック無塗装ウェルドレスによるコストダウンの実現」「接合強度の高い金属・樹脂接合成形の実現」「外観品質の高い超臨界発泡成形の実現」「透明度の高いガラス繊維入り透明樹脂品の実現」をコンセプトにしたサンプルを展示する。

<6面>

PLAMO 射出成形における各種独自技術である「IMP工法」や「IMM工法」の開発により射出成形事業を一段と拡大させている。

ダイセル 2022年3月期第2四半期(2021年4月1日~9月30日)連結決算を発表した。それによると、売上高は前年同期比28・2%増の2、248億1、700万円、営業利益は同199・3%増の272億5、900万円、経常利益は同193・5%増の298億3、500万円となった。

<8面>

芝浦機械と日精エー・エス・ビー機械 主に海外新興国向けの市場において、射出成形機をはじめとする分野における協業のための業務提携に向けた覚書を締結したと12月6日に発表した。

宇部興産機械 カーボンニュートラルに貢献する業界トップクラスの省エネ性能と、省スペース・低床化を実現した射出成形機emⅢ(イーエムスリー)シリーズに、型締力1、600㌧サイズの大型機を開発上市した。

2021年9月のプラスチック加工機械生産実績

2021年9月のプラスチック及びゴム加工機械貿易実績

<9面>

BASF 特許出願中の技術によりスルホン系樹脂「ウルトラゾーン」を使用したマーブル模様の製品を、一般的な射出成形で製造することを実現した。

ソルベイ 性能と持続可能性に対する要求の厳しいe-モビリティ用途を対象に、先進的な電気・電子機器アプリケーションに向けた新世代のポリフタルアミド(PPA)「アモデル」製品を発表した。

ランクセス ハイパフォーマンスマテリアルズ(HPM)ビジネスユニットを法的に独立した新組織に移行するとこのほど発表した。

<10面>

三菱ケミカル サーキュラエコノミー(循環型経済)や持続可能な開発目標( SDGs )実現への貢献のための取り組みとして、日本国内で廃棄される漁網を再利用した再生ナイロン樹脂を混合した新しいナイロン糸「 KILAVIS ™ RC (キラビスアールシー)」を開発、量産体制を整えたとこのほど発表した。

2021年9月のプラ原材料生産実績

2021年9月のプラ製品生産実績

2021年10月のプラ原材料統計速報

2021年10月のプラ製品統計速報

PSの2021年10月度の実績

プラスチック・ニュース社

「エンプラニュース」「プラスチック成形材料データBOOK」を発行している会社です。