エンプラニュース2021年11月号

2021年11月末日発刊

主な見出し

<1面>

住友化学 LCP「スミカスーパー」にFAKRAカラー対応グレード「E6007LHF-MR Z」カラーシリーズ、並びにフィルム用新グレードを開発した。E6007LHF-MR Zカラーシリーズは自動車用途向けのインターフェース規格であるFAKRAのカラーコードのうち6色を取り揃えて広く採用実績のある車載用コネクター向けに展開、需要拡大を見込んでいる。

<2面>

JSP 2022年3月期第2四半期(2021年4月1日~同年9月30日)連結決算を発表した。それによると、売上高は付加価値の高い製品の販売増などから前年同期比15・8%増の556億7、300万円となった。利益面では、原料価格高騰の影響はあったが、販売増加などから営業利益は同132・5%増の29億8、500万円、経常利益は同142・8%増の30億8、100万円となった。

JSP 11月24日から3日間、幕張メッセにおいて開催された鉄道分野の総合見本市「第7回 鉄道技術展」に、押谷産業㈱、㈱マルナカ、京葉興業㈱と共同で出展、JDO工法を紹介。ブースでは、同工法の模型・パネル展示・大型モニターによる施工状況動画により、分かりやすく説明した。

<3面>

天昇電気工業 2022年3月期第2四半期(2021年4月1日~同年9月30日)連結決算をまとめた。それによると、売上高は前年同期比29・5%増となり、営業利益は5倍強となった。

住友化学 1面のつづき

高機能素材Week2021 第10回プラスチックジャパン、接着・接合EXPO、フィルムテックジャパンなどの高機能素材Week2021が、12月8~10日、幕張メッセで開催される。

<4面>

DJK 第10回プラスチックジャパンに出展、従来の受託研究・試験サービスの紹介と、バイオプラスチック等に関連したサービスの紹介を行う。

帝人 グループ会社で、高耐熱熱硬化プリプレグを製造・販売する米国のRenegade Materials Corporation(レネゲード社)が2020年3月から進めていた高耐熱熱硬化プリプレグの生産設備の増設が完成、2022年1月より商業生産を開始するとこのほど発表した。これにより同高耐熱プリプレグの生産能力は約2.5倍となる。

三菱ケミカル サーキュラーエコノミー(循環型経済) や持続可能な開発目標(SDGs)実現への貢献のための取り組みとして、このほどリサイクル性に優れた耐熱二軸延伸ポリスチレンシート「耐熱OPS®シート」を開発、量産体制を整えた。

住友化学 東京本社を東京都中央区新川から、同区日本橋に移転し、11 月10 日より業務を開始した。また、12 月1 日には、新本社内に「SYNERGYCA(シナジカ)共創ラウンジ」を開設し、お客との交流や議論を通じて、新たな価値の創造につながるアイデアや気づきを生み出す場として展開していく。新本社が日本橋に戻ったのは28 年振り。

<5面>

ユニテック・ジャパン スイスのSablux社のプラスチック製ブラスト剤を使用し、スクリューや金型に付着した樹脂汚れを除去するスクリュー・金型洗浄機「ユニクリーン」を販売しているが、今後の経済の復調を見据えて積極的な販売を開始した。なお、同社では現在、大阪本社と横浜営業所のショールームで無料デモを受付中。

リファインバースグループ 三菱ケミカルおよび大日本印刷と連携し、蘭サーキュライズ社の情報管理システムを活用して、バイオマスやリサイクル原料の管理・追跡(トレーサビリティ)、ライフサイクルアセスメント等の環境負荷の評価指標への対応を含めた、透明性・信頼性の高いサプライチェーン構築に向けて、共同で実証試験を行うと発表した。

2021年8月のプラスチック加工機械生産実績

2021年8月のプラスチック及びゴム加工機械貿易実績

<6面>

ケミカルマテリアルJapan 2021ONLINE 10月18~29日に開催された。本紙関係の主な出展社、出展内容は次の通り。

~住友化学 LCP「スミカスーパー」、PES「スミカエクセル」、それらをベースにしたコンパウンド材料「スミプロイ」及び、各種PPを紹介した。

~ポリプラスチックス 主に、射出成形や押出成形向けにペレット形状のエンプラを提供しているが、ユーザーから「ペレット形状では不可能な製造方法においてもエンプラを使用し、製品に新たな機能を付加したい」との要望に応え、微細かつシャープな粒度分布にコントロールされたエンプラファインパウダーを開発しており、新たな性能発現の可能性ある材料として提案した。

~積水化学工業 抗ウイルス加工剤「ウィルテイカー」/除菌・ウイルス除去スプレー「ナウケア」及び、バイオリファイナリーを紹介した。ウィルテイカーはウイルスの感染力を抑制・低減することができる加工剤で、ナウケアはルテイカーをスプレーとして製品化したもの。バイオリファイナリーはごみ焼却施設で発生するガスを微生物によりエタノールに変換する技術。

~積水化成品工業 ポリマー微粒子「テクポリマー」、医療・健康分野向けハイドロゲル「テクノゲル」、環境負荷低減・サステナブル化に貢献する生分解・植物由来樹脂粒子、電子材料・半導体向け中空ポリマー微粒子を紹介した。

~三菱ガス化学 同社グループのフドー㈱が開発活動に取り組んでいる「フェノール樹脂炭素繊維(CF)複合材FKCP」「3Dプリンント用熱硬化性CFフィラメント(開発品)」や「ハイサイクルCFRP3Dプリント&プレス成形」「CFRP製ダイシングフレーム」「熱硬化性CFRP一貫体制」「CFRP止水板」を紹介した。

~旭化成 メタリック調・ポリアセタール樹脂(POM)、ポリアミド(PA)発泡体、ポリフェニレンエーテル樹脂、連続ガラス繊維強化ポリアミド樹脂などを紹介した。

<8面>

ポリプラスチックス 先般、「モールドデポジットの考察(その1:熱分解ガス由来モールドデポジットへの応用)を紹介したが、このほど成形時のガストラブルに関する第2弾として、「ガス焼け」を起こす4つの要因とは何か?そのメカニズムの推定と対策について原因を解説した。

<9面>

DIC 人とくるまのテクノロジー展2021オンライン(5月26~7月30日)に抗ウイルス・抗菌機能を有した「3Dプリンタ向けフィラメント」、アルミナフィラー「CeramNex」、PPSコンパウンド「DIC-PPS」、速硬化炭素繊維強化プリプレグシート―など出展したが、同社ブースには訪問者が2、500人超えるとともに、多くのお客から問合せを受けた。

<10面>

ランクセス 自動運転に有効な熱管理性能を備えたレーダーセンサーの新しいコンセプトを開発した。

ソルベイ PEEK「キータスパイア®」の新グレード「KT-850SCF30」を発表した。新グレードは精密ブレーキシステムやe-モビリティの電動ポンプ部品向けに設計された高機能グレードで、炭素繊維(CF)30%強化の標準グレードよりも優れたシーリング性能を有している。

SABIC 中国の大手スマートフォン・メーカーであるRealme社が、2021年3月に発売した新しいスマートフォン「Realme C25」 のバッテリー用エンクロージャーの成形材料にSABICのLNPコンパウンドの「ELCRES(エルクレス)EXL7414コポリマーを採用したことを明らかにした。

<11面>

三井化学と日本アイ・ビー・エムおよび野村総合研究所 資源循環型社会の実現を目指し、コンソーシアムを設立することにこのほど合意した。コンソーシアムの活動として、資源循環プラットフォームを利用した実証実験への支援活動、複数企業による研究会開催、コンソーシアムで得た知見等の情報共有やコンソーシアム内外への提言等を計画するとともに、他団体とのオープンな関係構築を通じ、循環型社会の実現を目指す。

2021年8月のプラ原材料生産実績

2021年8月のプラ製品生産実績

2021年9月のプラ原材料統計速報

2021年9月のプラ製品統計速報

PSの2021年9月度の実績

プラスチック・ニュース社

「エンプラニュース」「プラスチック成形材料データBOOK」を発行している会社です。